「FXのレバレッジってどのくらいで使えば良いのかわからねーよ!!」という方向けの記事です(笑)
FX初心者予備校にも何度か登場してる友人Aが昔言ってたセリフを思い出したので、じっくり書いてみましたよ!っと。
FX取引というと、レバレッジをガンガンかける事で、「危ない」「大損しそう」というイメージがあったりしますよね。
僕も当初はそういうイメージでした。
それ以上に「お金欲しい!」「稼ぎたい!」欲があったので、そのイメージのままFX取引を始めた経緯があるんです。
結果、最初の頃は結構な損失も出しました。
ですが、ここで言いたいのは「FXはギャンブルだよ」という事ではありません。
一言で「FXのリスク」と言っても、実は結構そのリスクをコントロール出来る事もあります。
「資金管理」「レバレッジ管理」あたりです。
ちなみに、どのFX業者を使っても、最大のレバレッジは25倍です。
これは日本国内のFX業者は、法律によってレバレッジ上限が25倍と決まっているからです!(5年以上前はレバレッジ100倍とか50倍とかの時代もありました。400倍とかもあったw 今でも海外のFX業者はこんなバカみたいな、ただ業者のカモになるハイレバレッジが使えますが、口座が破壊されるだけなので、着実に力をつけていく地道な投資手法をおすすめしますよ)
ですので、今回ご紹介するレバレッジの考え方はどのFX業者使っても同じです!
違いというと、1000通貨単位と1万通貨単位のFX業者があるので、そこは1000通貨単位のFX業者を選択しておくと良いです!(軍資金10万円で始める前提なので!20万くらいからなら1万通貨単位でも低レバレッジ水準になるので、どのFX業者でもOKです!)
ということで、今回は「FXのレバレッジのかけ方」をじっくり見ていきましょー!
バッチリ理解して頂ければと思っているので、具体的に5パターン出して解説していきます!
FXではレバレッジのかけ方(ポジションの取り方)で大きな差が出る!
現在1ドル113円前後ですが、1ドル115円でちょっとしたシミュレーションをしてみましょう。
まず、前提条件として、必要証拠金(ドル等を買うのに最低必要な元手=レバレッジ25倍=FXでの最大、上限レバレッジです)をザッと計算しておきます。
レバレッジの計算は必要証拠金と為替レートによって変動する
為替レートが1ドル115円だと、必要証拠金は46,000円(1万通貨の場合)になります。
少額資金から取引出来るFX会社で使える1000通貨単位ならば、4,600円です。
※10分の1の水準から取引出来るFX会社
1ドル100円だったら必要証拠金は40,000円、
1ドル125円だったら必要証拠金は50,000円てな感じに変わっていきますよー。
今回のシミュレーションは1ドル115円で計算していきます!
10万円でレバレッジ10倍前後ならば、1円動いたら1万円の利益/損失
まずはFXでスタンダードな注文数量である「1万通貨」の注文をした場合を考えてみましょう。
1ドル115円ならば、1万通貨=1万米ドルは”115万円”に相当しますよ。
必要証拠金は46,000円なので、元手10万円だとレバレッジは11.50倍になります。
ロスカット、強制決済の水準について
”ロスカット”って聞いたことありますか?
「昨日の暴落でロスカットされたーーー最悪・・・」などと使ったりするのですが(笑)、
簡単に言うと、FX業者による顧客保護の為のセーフティーネット的な機能です。
”一定の水準で損失を留める為に自動で決済するサービス”と覚えておけば良いと思います。
で、必要証拠金を割り込む事で、「翌日までに追加入金されないとロスカットになります」みたいな感じになります。
”含み損を耐えられる限度”と考える事も出来ますよね。
余裕のあるレバレッジが急激な為替変動への忍耐力につながる
先ほどの例だと、10万円-4万6千円=5万4千円までの損失なら、含み損状態(為替レートが不利な方向に動いても)耐えられる事になります。
※細かく言うと、為替レートの変動により、必要証拠金も変動するのですが、簡略化の為にここでは割愛します
1万通貨ポジションを取っていると、1円の値動き=1万円の損益になるので、だいたい5円程度の為替レートの変動(逆行)なら耐えられる計算になります。
FXで利益を出すイメージ、損失が出るイメージ
こんな感じで、115円で買ったとしたら110円割るまでは耐えられるし、予想通り円安にレートが動けば利益を出す事が可能です。
120円まで変動すれば、1円の変動=1円の利益なので、5万円の利益になります。
115円で買ったあとに、そのまま120円に上昇するパターンでも良いし、
115円で買ったあとに、111円まで下がった(含み損になった)あとに、120円まで円安が進むようなパターンでも5万円の利益が確定されます。
逆行して含み損になったときの為に”余裕をもったレバレッジ水準が大切”であり、”いくらの変動に耐えられるのか?”が大事になるって訳です。
上記例を全く逆に考えてもらえば、損失になるイメージも出来ますね。
レバレッジ10倍でデイトレやスイングトレードをする場合
「FXやろうかなー?どうしようかなー?」と考えている初心者の方にとって、レバレッジ10倍と聞くと恐ろしく危険なイメージがあったりしませんか?
まぁテコの原理なので、実際使い方を間違えると、危険です。笑
ただし、そのリスクを受け入れられるならばアグレッシブな資産運用が可能にもなります。
「自分に必要かどうか?」は考えてもらいつつ、どういうFX取引をしていきたいのか?を検討していくと良いと思います。
デイトレードやスイングトレードのイメージが湧かない場合は下記のFXブログを是非チェックしてみてください!
10万円でレバレッジ1倍なら為替が1円動いても1000円
「FXはレバレッジ1倍で投資すれば外貨預金と同様」って考え方もあります。
「外貨には投資したいが、外貨預金は手数料が高い」という点を上手にカバーしたやり方です。
有名どころのFX業者にて、米ドル円を買うと、手数料(スプレッド)は0.3銭がスタンダードですが、銀行の外貨預金だと10倍以上もかかります。
FXって基本「儲かるか?損するか?」みたいな話ばっかりになりますが、こういう明らかなメリットのある使い方も存在します。
どうせ外貨買うなら、手数料負けの可能性を減らせるFX使おうよ的な考え方です。
レバレッジ1倍でFX取引した場合のシミュレーション
先ほどと同様に1ドル115円計算でいきましょう。
10万円の元手資金にて、1000通貨(1000ドル)を購入します。
115円×1000=115,000円相当の米ドルって事になります。
100,000円の資金で、115,000円分を購入するので、レバレッジは1.15倍になります。
そして、1000通貨の購入なので、為替レートが1円動いたら1000円の利益/損失が発生します。
先ほどの1万通貨と比較すると、すべてが10分の1の水準になります。
相対的にかなりリスクが少ない取引になりました。
(と同時にこれじゃ物足りない!って人も増える水準ですね)
レバレッジ1.15倍だといくらまで耐えられるのか?
この場合の必要証拠金は4600円になります。
1円動いて1000円の損益であり、軍資金が10万円ですから、相当耐えられますよね(笑)
こういう取引の仕方をする人には、全くもってFX=ギャンブルの図式が当てはまりません!
95000円前後の損失まではロスカットされないので、95円の変動までは耐えられます。
※為替レートの変動による必要証拠金の変動は省略しているので、実際は100円近く耐えられるはずです
その時為替レートはというと・・・・・・
115円-95円=20円!!笑
1985年のプラザ合意みたいなのが来ても大丈夫そうですね(笑)
1円の上下で1000円、10円の上下でやっと1万円の変動って感じになるのが、1000通貨のポジション感覚です。
10万円でレバレッジ2倍、3倍、5倍だと・・・
レバレッジ1倍投資法の安全性がなんとなく理解出来たところで、もうちょっと攻めてみましょう。
レバレッジ2倍と3倍、5倍も簡単にシミュレーションしてみます。
レバレッジ2倍は超安全水準!?
10万円で2000通貨(2000米ドル)のポジションを購入する感じです。
1ドル115円だと、レバレッジ水準は2.30倍です。
必要証拠金は、4600円×2=9200円になります。
大体9万円の損失までは耐えられる計算になります。
為替レートが1円変動すると、2000円の損益が発生するので、9万円だとだいたい45円の値幅に耐えられる計算になります。
115円-45円=70円!
民主党時代の超絶円高時代が76円割れ(75円台後半)なので、あのレベルが来ても耐えられる計算ですね。
まぁ、そこまで為替レートが円高進行したら利益を出せる可能性もほぼなくなりますが・・・・(笑)
1ドル80円とかの時代に、1ドル115円のポジション持っていたら、悪い意味で殿堂入りですからね~・・・。
トランプ大統領誕生で短期間(2ヶ月)で、最安値101円から最高値118円まで急激な変動がありましたが、これくらいの数年に1度レベルの為替レート変動なら余裕で耐えられる感じのレベルです。
それがレバレッジ2倍の感覚です!
こういう超低レバレッジだと1000通貨単位のFX業者は必須です。
レバレッジ3倍だとロスカット水準が気になってくる!
今度はもうちょっと攻めて(笑)、、、3000通貨ポジってみましょう。
10万円の資金だと、レバレッジは3.45倍になります。
※1ドル115円計算、必要証拠金13,800円
大体8万5千円までなら含み損に耐えられる計算です。
為替レートの変動で言うと、28円になります。
※28×3000=84,000円
115円-28円=87円
為替レートが87円を割り込んだら自動ロスカットされるイメージです。
これくらいだと結構現実感ありますよね。
「もしかしたらここまで円高が進行するかもしれない・・・」と今でも想像出来る水準だと思います。
これがレバレッジ3倍でFXをする感覚です。
このシミュレーションは115円で米ドルを買う感じですが、例えば、1ドル110円まで引きつけて買ったとしましょう。
すると、ロスカット水準も5円程度下がり、82円になります。
うん、1ドル82円っていうともうしばらくはなさそうな雰囲気が出てきます(笑)
レバレッジ3倍は、ある程度リターンを期待しつつ、安全性も考慮したい!って方におすすめなレバレッジの使い方だと思いますよ。
ちなみに豪ドル円(オーストラリアドル円)などの高金利通貨ペアのスワップ運用をしているトレーダーは、3倍前後が多い印象です。
日々のスワップポイントを期待しつつ、リスクも抑え気味で長期投資したい人向けのレバレッジ水準です。
レバレッジ5倍は証拠金額も上がって、ロスカット水準もチラつく!けど資金効率良い!!
最後にレバレッジ5倍のシミュレーションをして、終わりにしましょう。
1ドル115円の時に、10万円の元手資金で、5000通貨買うと、レバレッジは5.75倍になります。
最初にシミュレーションした1万通貨の半分の水準です。
必要証拠金は23,000円(4,600円×5)になります。
大体75,000円の損失まで耐える事が可能です。
為替レートにすると15円の値幅ですね。
(75000円÷5000通貨=15円)
115円-15円=100円!
1ドル100円を割り込むとロスカットになります。
これがレバレッジ5倍前後で投資するイメージです。
1ドル100円って言うと、2016年11月のアメリカ大統領選挙がある前くらいの為替相場です。
「遠そうに見えて、意外と近い!」というのが、15円程度の為替レートの変動です。
ただ、5000通貨のポジションを持っていると、為替レートが1円動くと、5000円の変動ですので、うまく行けば「お小遣い稼ぎ」が捗る水準です。
1ヶ月放置して、3円レートが動けば15,000円の利益になるので、結構美味しいですよね。
10万円の軍資金から、15,000円の利益って1年間で計算しても年利15%になるので、「投資うまいね~!」って言われますよ。
まして、1ヶ月で達成出来れば「神レベル」です。
そして、「米ドル円の為替相場が月3円動くなんて普通にあるレベル」なので、もしかしたら1ヶ月後には投資の神様になっているかもしれません。
レバレッジ5倍程度でも“月利”15%が狙えるので、レバレッジ25倍なんて全く必要ないんだよーって事がちょっとでも伝わってくれると嬉しいです。
ほんと、ハイレバレッジで退場していくトレーダーが多いですからね~。
特に、5万円とか10万円程度の投資の世界では少額と言われる資金でFX取引を始める初心者の方に多いです。
ギャンブル投資法、ダメ、ゼッタイ(笑)
僕自身、トレード始めた当初はレバレッジの諸刃の剣に何回かやられています。笑
(と言っても、最悪なくなっても良い金額をFX口座に入れてた感じです、それで何回かやられました。なので、心機一転すぐに投資に回せるお金はありました。)
過大なレバレッジはFXの初心者トレーダーがやりがちナンバーワンの失敗例かもしれません!
出来るだけ損したくないけど、ある程度稼ぎたい!ならレバレッジ5倍がおすすめ
ここまでレバレッジ10倍からシミュレーションして、1倍、2倍、3倍、5倍と複数のパターンを考えてきました。
とりあえず、FXの初心者におすすめなレバレッジ水準は5倍かな、と書いてて改めて思いました。
「損したくない!けどお金欲しい!」って思いを、攻守両面で可能な限り実現するのが、レバレッジ5倍だと思いますよ。
レバレッジによるメリットとデメリットの両面を考慮したバランスの良い水準だと思ってます。
中には、「デイトレードでハイリスクハイリターンでガンガン勝負!」って人もいると思いますので、それならレバレッジ10倍でやってみましょーって感じです。
必要証拠金が少ない通貨ペアは無意識にハイレバレッジになるリスクあり!
また、ちょっとFXに詳しくなってくると、南アフリカランド円とかトルコリラ円みたいなマイナー通貨(新興国通貨、超高金利通貨ペア)でスワップ運用をしたくなると思います。
それ自体は全然悪くないです!
「金利収入美味しいなー」みたいな。
ただし、例えば、トルコリラ円の場合は、必要証拠金も米ドル円の4分の1くらいになります。
なぜなら為替レートの水準が米ドル円が115円程度の時代に、30円だったりするからです。
これが何を意味するかと言うと・・・・ハイレバになり、即死する危険性が高まります。笑
1万通貨ポジションを取るのに12,000円くらいの必要証拠金でOKなのです。
トルコリラ円だと8万通貨くらいポジション買えちゃうよ!
米ドル円ならどんなに頑張っても(レバレッジ25倍使っても)10万円の資金だと2万通貨前後なのですが(必要証拠金が4万~5万程度の為)、トルコリラ円だと8万通貨くらいまでポジションを購入できてしまいます。※やろうと思えばの話
そこまで行かなくとも、4万通貨くらいなら気軽にポジション取れてしまう(レバレッジ10倍程度です)ので、「必要証拠金の少ない通貨ペアはちょっと注意!」と覚えておく事をおすすめします。
「1円動いたら1万円の損益」「1円動いたら1000円の損益」というのはどの通貨ペアでも同じって事も頭に入れておいてください!
外貨預金の代わりにFXをやるなら1倍~2倍程度がおすすめ
途中にも書きましたが、「外貨預金の代わりにFXをやりたい!」って人なら、レバレッジ1倍か2倍でやるのが良いです。
そして、1000通貨単位のFX業者(外為どっとコムがスペック高い)がおすすめです。
こんな感じで、FX=ハイリスクと一言でまとめてしまうのはもったいなくて、「リスクは投資手法によってある程度コントロール出来るんだ!」って事を理解して頂けると良いのかなと思ってます。
もちろん、相場には絶対はないので、“ある程度”にはなりますが、「FXのレバレッジってどのくらいが良いんですか?」「低レバレッジって具体的にどのくらいですか?」っていうイメージはそれなりにお伝え出来たのではないかなー?と思います。
「よく理解出来なかったよ!!!」って言われたら、、、またトレードだけに集中する日々に戻ります!(笑)
そして、自分の中で考えを整理出来た時にまた書きます!
下記の記事では先ほど触れた1000通貨単位のFX業者を集中的に書いているので、口座開設する前に是非ご覧ください!
1000通貨単位と1万通貨単位の業者を1つずつ口座開設して試してみるのもありです。
ちなみに僕は10社くらい開きました。笑
その中で「失敗だったなー、使わないなー」ってFX業者ももちろんあって、下記記事ではそういうのを排除して絞り込みましたので、こちらもおすすめです。