1000通貨単位から取引できるFX口座について書いていきたいと思います。
「FXを始めたい」「3万円で始めたい」「大きな損はしたくない」「とりあえずFXで遊んでみたい」といった方に1000通貨単位のFX口座はおすすめです。
少ない元手でトレードが出来るメリットがありますよ。
通常FX取引をする場合、1万通貨が一般的です。(といっても最近は1000通貨単位を採用する業者も増えてきましたけどね)
その点、1000通貨なら「10分の1のお金」でFX取引が出来るので、FX初心者の方を中心に人気・支持があります。
私の場合、最初から1万通貨単位で取引して、利益も大きいけど、損失も大きいといった環境だったので、今始めるなら1000通貨の業者も良いと思います。
という訳で、FX歴10年の私なりにそれぞれのFX口座をスプレッドやスワップポイントといった観点から比較してみました。
目次
1000通貨のFX口座で【スプレッド】を比較!
FX業者名 | 米ドル円 | ユーロ円 | ポンド円 | 豪ドル円 | NZドル円 | ユーロドル | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
外為ジャパン ※原則固定例外あり | 0.3銭 | 0.5銭 | 1.0銭 | 0.7銭 | 1.2銭 | 0.4pips | |
外為どっとコム ※原則固定例外あり | 0.3銭 | 0.5銭 | 1.0銭 | 0.7銭 | 1.2銭 | 0.4pips | |
ワイジェイFX ※AM9時~翌AM3時まで原則固定例外あり | 0.3銭 | 0.5銭 | 1.0銭 | 0.7銭 | 1.2銭 | 0.4pips | |
SBIFXトレード (1~1万通貨に限る) ※変動性 | 0.27銭 | 0.39銭 | 0.89銭 | 0.59銭 | 0.99銭 | 0.48pips | |
みんなのFX ※AM8時~翌AM5時まで原則固定例外あり | 0.3銭 | 0.4銭 | 0.9銭 | 0.6銭 | 1.0銭 | 0.3pips | |
LIGHTFX ※AM8時~翌AM5時まで原則固定例外あり | 0.3銭 | 0.4銭 | 0.9銭 | 0.6銭 | 1.0銭 | 0.3pips | |
FXプライムbyGMO ※原則固定例外あり | 0.6銭 | 0.9銭 | 1.8銭 | 1.3銭 | 2.0銭 | 0.6pips | |
※スプレッドは2018年11月16日現在 |
まずは1番気になるのがスプレッドです。
手数料・取引コストになります。
最初は私もそうでしたがほとんどのFX初心者の方は米ドル円のトレードから開始すると思います。
ですので、米ドル円でスプレッドを比較してみましょう。
最安値がSBIFXトレードで0.27銭です。
続いて、ワイジェイFX(YJFX!)と外為ジャパンと外為どっとコムが0.3銭で並びます。
ここまでの4社はほとんどスプレッドでの差がありませんね。
そして、最後にFXプライムbyGMOが0.6銭となりますが、ここはちょっと差が出ますので候補から除外します。
上位4社で更に考えてみる!
それではSBIFXトレード、外為ジャパン、外為どっとコム、YJFX!の4社で考えて行きましょう。
それぞれスプレッドは0.27銭から0.3銭とほぼ差がありませんでした。
数字だけで見れば、SBIFXトレードが良いと思えるのですが、SBIFXトレードの場合、発注量に応じてスプレッドが広がります。
上記の表でも1万通貨までの注文の場合と注意書きをしました。
1万通貨以上になると、スプレッドが拡大するので、私的にはイチ押しは出来ません。
米ドル円のスプレッド拡大は大したレベルではありません(0.27⇒0.29)が、ユーロ円(0.69⇒0.99)、ポンド円(1.19⇒1.59)などの他の通貨ペアが一気に広がるのが嫌です。
そう考えると、外為ジャパンと外為どっとコム、YJFX!の3社で検討したくなってきます。
これらの3社は「原則固定」でスプレッド提供をしてくれているので、安心してFX取引が出来ますよ。
外為ジャパンは親会社がDMM.com証券で人気のDMMFXと同様のシステムを使っていたりして、チャート分析ツールや発注ツールなどレベルが高いのでおすすめです。
参考⇒外為ジャパンの評判・口コミをチェックしてみた!
外為どっとコムは昔からある老舗のFX会社ですが、ここ最近スプレッド競争に参戦してきている印象で、一気にトップクラスのスプレッドになっています。
今後安定して提供出来るかどうかが不安な点にもなりますが、気になる業者です。
ワイジェイFXはキャンペーンが多い印象あり!
そして、YJFX!(ワイジェイFX)はスプレッドが0.3銭になったのは最近ですが、この業者の特徴として、キャンペーンが豊富です。
また、ヤフーグループのFX会社という点での安心感もあります。
私的にポイントが高いのがiPadやiPhone・Androidアプリの「Cymo」です。
モバイル端末にまさに最適化しているな~と感じるハイレベルな取引ツールなので、YJFX!は特に外出先でのトレードが多い方におすすめのFX口座です。
トレードしたい通貨ペアが決まっているなら!
もし、あなたが具体的にトレードしたい通貨ペアが決まっているならその通貨ペアのスプレッドで比較すると良いですよ。
先ほどは日本人の取引量が圧倒的に多い米ドル円で比較しましたが、例えば、「オーストラリアドルを買いたい!」といった具体的なイメージがあるならオーストラリアドル円(豪ドル円)で比較するのがベストです。
1000通貨で取引可能で豪ドル円のスプレッドが狭いFX口座は?
豪ドル円の場合、SBIFXトレードが1位ですが発注数量が限定されています。
ですので、外為ジャパンと外為どっとコムとワイジェイFXがスプレッド0.7銭で実質的には1番良いです。
FXプライムbyGMOは1.3銭なのでなしですね。
ここは素直に外為ジャパンか外為どっとコムの2社でOKです。
ちなみにオーストラリアドルの場合、「高金利通貨なのでスワップポイントを貰いたい!」という希望がある場合には、下の表でも分かる通り、外為ジャパンの方がスワップポイントが高いのでここが1番おすすめです。
1000通貨のFX口座で【スワップポイント】を比較!
FX業者名 | 米ドル円 | ユーロ円 | ポンド円 | 豪ドル円 | NZドル円 | ユーロドル | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
外為ジャパン | 70円 | -1円 | 20円 | 32円 | 27円 | -82円 | |
外為どっとコム | 70円 | -15円 | 37円 | 40円 | 27円 | -88円 | |
ワイジェイFX | 76円 | -11円 | 35円 | 40円 | 33円 | -91円 | |
SBIFXトレード | 82円 | -10円 | 36円 | 39円 | 40円 | -97円 | |
みんなのFX | 54円 | -20円 | 10円 | 30円 | 30円 | -90円 | |
LIGHTFX | 54円 | -20円 | 10円 | 30円 | 30円 | -90円 | |
FXプライムbyGMO | 70円 | -18円 | 35円 | 25円 | 35円 | -87円 | |
※ スワップポイントは2018年11月16日時点の1万通貨あたりの数値。また、各国の金利情勢により、日々変動致します。受取額の減少・支払いへと転ずる可能性があります。 |
少額の軍資金でもスワップポイント目的の運用はもちろん出来ます。
利益となる金額は少なくなりますが、小さく取引している間に”コツ”を掴めば、大きな資金を投入といった道がみえるはずです。
そして、1000通貨採用業者でスワップポイントが高いのは、YJFX!(ワイジェイFX)、SBIFXトレード、外為ジャパンの3社です。
そもそもスワップポイントは2国間の金利差額になるので、日本とアメリカ両方とも低金利の米ドル円等はほとんど貰えません。
豪ドル円、NZドル円(ニュージーランド)の2つがスワップポイント目的の投資候補になると思います。
その2つのオセアニア系の通貨ペアで考えると、先ほど上げた3社がスワップポイントが高く、1番はSBIFXトレードになります。
ただ、上で書いたようにSBIFXトレードは制約もあるので、YJFX!もしくは外為ジャパンの2社を私は推したいです。
参考⇒YJFX!の評判って良いの?悪いの?どっちなの?
参考⇒外為ジャパンの評判・口コミをチェックしてみた!
1000通貨と1万通貨で具体的にどのくらい儲けに違いがある?
そもそも証拠金が10倍違う!
まず、証拠金も10倍違います。
ここでは米ドル円を例に出して、1000通貨単位と1万通貨単位の違いを説明しますね。
例えば、1ドル120円としましょう。
1万通貨なら120万円、1000通貨なら12万円となります。
そして、FXは証拠金取引ですので、レバレッジを効かせた取引が可能です。最大25倍です。
すると、必要な証拠金額はそれぞれ、48000円と4800円となります。
4%をかけてあげれば算出出来ますよ。
利益も損失も10倍!
そして、1000通貨単位と1万通貨単位だと損益が10倍の差になります。
動く金額が10倍違うので当然ですね。
先ほどの例の続きで、1ドル120円の時の買った(新規購入した)としましょう。
そして、1ドル125円になって売った場合(決済した場合)を考えてみましょう。
125円-120円=5円分抜いた事になります。
すると、下記のようになります。
1万通貨なら5円×1万(通貨)=5万円
1000通貨なら5円×1000(通貨)=5000円
反対に1ドル115円になり、決済して損失を出した場合も同様で、5円分マイナスになるので、それぞれマイナス5万円とマイナス5000円になります。
1000通貨単位の取引の場合、10分の1の水準になるという訳です。
1ロットって1万通貨?1000通貨?
ちなみに私は初心者の頃、「1lotは何通貨なんだろう?」という疑問が長い間消えなかった事がありましたが、結局1ロットってFX業者によって違います。
とりあえずの傾向としては、GMOクリック証券やDMMFXなどの1万通貨単位を採用している業者の場合は、1ロット=1万通貨である事が多いです。
また、YJFX!などの1000通貨単位採用の業者の場合、まちまちです。1万通貨であったり、1000通貨であったりします。
1ロット=1000通貨の業者であれば、10ロット=1万通貨といった感覚になります。
1000通貨単位のFX口座は手数料が有料の場合もある
最近ではどの業者のFX口座を利用しても取引手数料が無料なのが当たり前です。
GMOクリック証券にしても、DMMFXにしても人気のFX口座は大体そうです。
ただ、FX業者によっては、1万通貨単位の取引は売買手数料が無料だけど、1000通貨単位の取引は有料(例えば1000通貨あたり30円)となる場合があるので注意しましょう。
元手が少ない時は余計に手数料負担は大きく感じるので、こういった細かい点も見て比較すると良いです。
1000通貨の手数料について無料・有料を調べてみた!【追記】
YJFX!・・・・2015年5月11日に改善されて、1000通貨でも取引手数料が無料になった!
外為ジャパン・・・・1000通貨でも取引手数料無料!
外為どっとコム・・・・1000通貨でも取引手数料無料!
FXプライムbyGMO・・・・1000通貨あたり片道30円の取引手数料あり。
という訳で、今回は少ない元手資金でもFXを始められる1000通貨単位のFX口座を比較しました!