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【図解】フィボナッチピボットの見方・使い方について

今回はフィボナッチピボットについて解説します。

フィボナッチピボットとは?

フィボナッチピボットは、『フィボナッチ』と『ピボット』という2つのテクニカルを組み合わせたテクニカル分析です。
まずは、これらについてそれぞれ簡単に触れていきます。

自然界にも存在する数字、フィボナッチとは?

イタリアの数学者であるフィボナッチが研究した数列のことをフィボナッチ数列と呼びます。
この数列は「1、1、2、3、5、8、13、21、34、55、89、144……」 といった感じで続いていきます。

この数列は貝殻や花などの自然界や建造物にも存在しています。
例えば、身近なもので言えば、ぎっしりと並んだひまわりの種の螺旋の数、オウムガイを割ったときに見られる螺旋の数などがフィボナッチ数列の数字に当てはまります。
また、この数列に関係する黄金比はピラミッドの高さと底辺の半分の長さやパルテノン神殿の縦横の比率などでも見ることができます。

このフィボナッチ数列をトレードに生かしたものが、フィボナッチです。

フィボナッチ・トレースメントについて

フィボナッチ数列を生かしたトレード分析方法にフィボナッチ・トレースメントというものがあります。
これは、トレンド相場においてサポートやレジスタンスとなる付近を判断するための分析方法です。

306-01

DMMFXの場合、描画ツール内の赤い○の所がフィボナッチ・トレースメントの描画ツールです。
この描画ツールを使って、安値(ピンク)と高値(水色)を結び、フィボナッチ比率のラインを表示させます。

306-02

すると、フィボナッチ比率のライン付近でレスタンスやサポートが起こっているのがわかります。
特に「0.382(38.2%)」や「0.618(61.8%)」は意識されやすい数字と言われています。

サポートライン・レジスタンスラインに比べるとはっきりとしたサポート・レジスタンスにはなりませんが、相場と節目となりやすいポイントなので、相場の予測やイグジットのタイミングで使うと良いでしょう。

重要なポイントとなりやすいピボットとは?

ピボットは、前日の値動きから今日の値動きを計算し、重要なポイントを導き出すテクニカルです。

306-03

パッと見、ボリンジャーバンドに似た形ですね。

ピボットはいくつかのラインから成り、中心となるピボットポイント(PP、赤ライン)とその上にレジスタンスのライン(緑系のライン)とPPの下にサポートのライン(黄色系のライン)を複数描きます。
ピボットのサポートやレジスタンスは非常に注目されるポイントとなり、相場の反転や押し目などの目安となる重要なポイントとなります。
外側のラインへ行けば行くほど、レジスタンス・サポートの力が強くなると考えられています。

基本的な使い方はフィボナッチピボットと変わらないので、後ほどのフィボナッチピボットの方で詳しく解説します。

ピボット+フィボナッチ=フィボナッチピボット

重要なポイントになりやすいピボットの値にフィボナッチの考え方を取り入れたものです。
フィボナッチ数列を取り入れたからといって、見方や使い方はピボットと変わりません。

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中央のライン(赤)をピボットと呼び、このラインを中心に上に描かれるラインをピボットに近い順からFS1、FS2……と続き、下に描かれるラインをピボットに近い順からFR1、FR2……と続きます。
ちなみに、Fはフィボナッチ、Sはサポート、Rはレジスタンスを頭文字です。

実践トレード手法・方法

では、具体的にフィボナッチピボットを使ったトレードについて解説していきます。

FS1、FS2やRS1、RS2などのサポート・レジスタンスは基本的にサポートラインやレジスタンスラインと同じような機能を果たします。

サポート・レジスタンスといえばそこが壁の役割を果たし、ローソク足の上昇・下落を跳ね返しやすいという特徴があります。

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ピンクの○は実際にサポート・レジスタンスされて跳ね返っている部分です。
また、サポート・レジスタンスを抜けると、抜けた方向へと相場が動くという特徴もあります。

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これらの○のあたりは、FS1、RS1を抜けた後、抜けた方向へと相場が動いています。
抜けた後は、それより先にあるFS・RSがそれぞれサポート・レジスタンスとして機能します。

フィボナッチピボットの売買サイン

フィボナッチピボットの売買サインはFS、RSの特徴を生かすと4つあげることができます。

(1)FSを上抜け→買いサイン
(2)RSを下抜け→売りサイン
(3)FSで跳ね返った→売りサイン
(4)RSで跳ね返った→買いサイン

(1)(2)は順張り、(3)(4)は逆張りの手法となります。
他の時間足を参考にしながら、トレードしてみてくださいね。

ということで、今回はフィボナッチピボットについてでした。
ピボットとフィボナッチピボット、どちらを使ったらいいの?なんて話を聞きますが、私の意見ですが好みの問題かと思います。
ピボットが機能する時があれば、フィボナッチピボットが機能する時もあります。
使いやすいと思ったほうを使うのが一番だと思います。

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