FX取引をする上で気になるのが損するリスクですよね。
これはリターン相応のリスクは当然あります。
いわゆる自己責任で投資してくださいねという話です。
ただ、昔に比べて大分「FX取引を安全にする環境」は整えられてきた印象があります。
まず、FX会社に預けたお金は、信託保全という仕組みによって保護されています。
昔は、この信託保全があるかないか?も1つのFX会社の選択基準になっていましたが、最近はどのFX会社も完備している所がほとんどです。
公式ホームページを見ても、例えば、「安心の取引環境、信託保全完備※信託保全先としてみずほ信託銀行、三井住友信託銀行」などと書かれているのを確認出来ますので、公式HPを見る時に是非チェックしてみてください。
レバレッジの上限についても変更があり、引き下げられてきた
「FX取引は危険」と言われる多くは、このレバレッジに由来する事が多いです。
自己資金の何倍ものお金を運用出来る事から、想像に難しくないかなとは思います。
一昔前は「レバレッジ最大400倍」といったFX業者もあったくらい、レバレッジの高さ=FX会社の魅力だったりして、各社が競い合っていました。
しかし、現在では、過度なレバレッジはギャンブル性に拍車を掛ける、健全な投資家育成には程遠いという事で、段階的に引き下げられて、今は「最大25倍まで」と法律(金融商品取引法)で決められています。
つまり、どのFX業者も最大のレバレッジ水準については25倍で横一線となったので、この点では全く差が付きません。
比較ポイントにはならないって事ですね。
(現在は、スプレッド(手数料にあたるもの)や高機能な取引ツール、為替ニュースの充実度などが差別化ポイントになっています)
自動ロスカット機能もある安心感
「FXって、投資した以上のお金を損するの?」と不安に思う初心者の方もそれなりにいますよね。
僕自身そうでした。
そして、現に僕がFXを始めた頃は、結構頻繁にあった印象があります。
シチュエーションとしては、「レバレッジが100倍以上と高い&リーマンショック等の相場急変時」に起こったりしてました。
つまり、当時のレバレッジが高すぎるからこそ、”決済が間に合わなかった”のが原因の1つでした。
昔のFX会社はシステム的にも弱かったと思う
また、現在よりもFX業者のシステム面が弱くて、”システムがフリーズした””ログインさえ出来ない””配信レートが止まって決済注文が通らない”といったゾットするような、凍りつくような状況さえありました。
しかし、現在は、先ほども書いたように「レバレッジは最大25倍」です。
それに加えて、FX業者によるサーバー増強や「自動ロスカット機能」も効果を発揮して、投資した額以上の損失を被るケースはほとんどないと言って良いです。
(例としては、イギリスがEUを離脱した時の激変のポンド相場で、ハイレバレッジで取引するような人は危ない。そういう危険な取引をしなければ問題ない)
自動ロスカット機能は、必要証拠金4万円に対して、FX口座の残高が50%切ったら、強制決済しますよという機能です。
50%だったり、20%だったりの水準はFX業者によって異なりますが、このようにFX業者側もある程度安全に取引してもらえるような仕組みづくりはしてきています。
スプレッド(取引手数料)で稼いでいるFX業者は、トレーダーにも相場で長生きしてもらった方が長期的に利益を得る事が出来るので、積極的に改善してきています。
つまり、「最近のFXを投資する環境は結構安全」って事です。
株で信用取引をやって、追証食らう方がよっぽど危険が高いと思いますよ。
「レバレッジはほどほどに抑える」「相場が急変時は取引を控える」という2点を抑えれば、絶対とは言いませんが、ほぼ心配はいらないと言えるでしょう。
また、安心第一でFX会社を選びたい方は、信託保全があれば安心ですが、更に自己資本規制比率の高さに注目して選ぶのもありです。
※余裕を持って運営出来ているかどうかの判断基準の1つになります。