今回は移動平均線について解説します。
数多くあるテクニカル分析の中でも、メジャーである移動平均線。
うまく使いこなして、勝ちへとつなげていきましょう!
移動平均線とは相場の流れをラインで表示してくれるもの
移動平均線は、簡単に言えば『値動きの平均値をラインで示したもの』です。
ローソク足を沿うような白いラインが移動平均線になります。
ローソク足だとゴチャゴチャする値動きが、移動平均線があるとわかりやすくなりますね!
こちらの画像はローソク足5本ごとの値動きを平均してラインを表示させたもの。(5日線)
ローソク足何本の平均を出すかはチャートの設定で変えることが出来ます。
覚えておきたい、移動平均線の種類
『移動平均線』と言っても、20種類以上あります。
ちょっと脱線して、移動平均線の種類を紹介しますね!
単純移動平均線(SMA)とは?
単純にX本の平均を出しただけの移動平均線です。
一番ポピュラーで、他のテクニカル分析のベースにもなっています。
指数平滑移動平均線(EMA)とは?
こちらも人気がある移動平均線。
SMAとは違い、古い終値よりも新しい終値に重きを置いた計算式から割り出されます。
SMAより値動きに敏感に反応します。
加重移動平均線(MMA)とは?
EMAと同様に、新しい終値に重きを置いた計算式から割り出される移動平均線です。
EMAよりも更に値動きに敏感に反応します。
私が使っているDMMFXで使えるのはこの3つ。
他にも、三角移動平均線 、正弦加重移動平均線 、修正移動平均線などなど…挙げ始めるとキリがありません!
沢山種類はありますが、「どれが良い!」「どれが悪い!」というのはありません。
それぞれにメリット・デメリットが存在します。
自分が上手に使えそうなものを選んでトレードしてくださいね。
色々ありますが、今回はSMA=単純移動平均線を使って移動平均線について解説していきます。
移動平均線の見方について
移動平均線は、1本ではなく2本、3本表示して使うケースが多いです。
また、パラメータをオリジナルに設定しているトレーダーもいますね。
ちなみに私はごく一般的な使い方しかしていません。
ということで、2本表示させた画像がこちら。
白いラインが5日線、赤いラインが25日線です。(それぞれ5本=5日の平均、25本=25日の平均ということです)
このように、ローソク足何本の平均を表示させるかで、ラインの動きはかなり変わります。
少ない本数の平均を表示させればローソク足に沿うような動きになり短期的な値動きを判断しやすくなります。
逆に、多くの本数の平均を表示させれば緩やかな動きになり、長期的な値動きを判断しやすくなります。
2本、3本と移動平均線を表示して使うケースは、
・短期的な期間の移動平均線(短期線)
・中期的な期間の移動平均線(中期線)
・長期的な期間の移動平均線(長期線)
をうまく表示して使っていきます。
ちなみにDMMFXでは、デフォルト設定が5日線(短期線)、25日線(中期線)、75日線(長期線)となっています。
ラインとローソク足の位置関係に注目
移動平均線でトレンドの方向を判断する方法の一つが『移動平均線のラインとローソク足の位置』です。
・移動平均線よりもローソク足が上にあれば上昇トレンド
・移動平均線よりもローソク足が下にあれば下落トレンド
とされています。
ただ、短期線では反応がよすぎて位置関係がよく上下するのであまりアテになりません。
基本的には、中期線・長期線とローソク足の位置関係に注目してトレンドを判断しましょう。
これはデイトレードやスキャルピング、スイングトレードのどの時間軸でも基本的には変わりありません。
ラインの傾きに注意
移動平均線では、もう一つトレンドの方向を判断する方法があります。
それが『ラインの傾き』です。
・ラインが上方向に向いていれば上昇トレンド
・ラインが下方向に向いていれば下落トレンド
となります。
更に、ラインの傾きが緩やかに傾いているのか・急激に傾いているのかにも注目してください。
急激に傾けば傾くほど、勢いのあるトレンドということになります。
移動平均線でのトレードは『ゴールデンクロス』と『デッドクロス』を利用する
移動平均線でのトレード方法で有名なのは、ライン同士がクロスする『ゴールデンクロス』と『デッドクロス』です。
先程の画像を使って解説しますね!
・短期線が中期線を下から上に抜ける→ゴールデンクロス(ピンクの○)
・短期線が中期線を上から下へ抜ける→デッドクロス(水色の○)
になります。
ゴールデンクロスは下落トレンドから上昇トレンドへ転換タイミング、デッドクロスは上昇トレンドから下落トレンドへの転換タイミングとされています。
ゴールデンクロス・デットクロスはわかりやすいトレンドの転換タイミングですから、相場の方向性の判断だけでなくエントリーや決済のタイミングのポイントにする方も多いみたいですね!
ということで、今回は移動平均線についてでした!
初心者でも使いやすい移動平均線は、プロでも沢山使っている方がいらっしゃいます。
多くの人に愛される移動平均線、使ってみてはいかがでしょうか?