スイングトレードは数日~数週間に渡ってのトレンドフォローで利益を狙うFXの手法になります。
メリットもデメリットもありますが、結構このスタイルのトレーダーは多いと思います。
利確幅がデイトレード等と比較すると、大きくなりますが、同時に損切り幅も大きくなるので、最初のうちは小さいポジションで練習した方が良いです。
為替相場は一度トレンドが発生すると、「そろそろ落ちそうそだな?下がりそうだな?」と思っても力強くトレンドが継続します。
あれよあれよと1ドル120円が100円まで来てしまったように・・・です。
そして、上昇トレンド、下降トレンドどちらも同様にトレンドは力強く続きますので、その方向性に沿ってポジションを持つのが基本です。
右肩上がりのチャートなら安値が切り上がって上昇していき、下降トレンドなら高値が切り下がり下降していきます。
基本的に移動平均線より現在のローソク足が上か下か?でトレンドを把握するきっかけは掴めます。
スイングトレードで勝つ為に必要だと思うこと
・長期的なトレンドを把握する事
・トレンドが出たあとにエントリーする事
・短期的なトレンドでエントリータイミングを図る事
・5分足などの短い時間足のチャートはあまり見ない
・数時間の値動きに一喜一憂しない事
・精神的に安定している事(理想は機械のように)
・1回のトレードで大きく儲けようと思わない事(利益は積み重ねて行けば増えるもの)
・チャートをあまり凝った見方をしない事(大勢が重要だと思っているポイントはしっかり見る)
・1つのテクニカル分析に拘らない事(今効いているテクニカルは何か探す事)
・損切りの逆指値は必ず入れる事、入れた注文を不利な方には動かさない事
・この先数週間、2,3ヶ月で話題になりそうな市場のテーマを意識する事
・トレンドが崩れたら利食い、損切りする事
スイングトレードのメリット
・比較的大きな利益が狙える(200pips~500pips程度が1つの目標)
・大きな利益が狙えるのでスプレッドをあまり気にしなくて良い
・4時間足や日足、週足を使うのでチャートの「ダマシ」が少ない
・パソコンに張り付いてチャートを見ていなくても良い
・サラリーマンなどメインの仕事とは別な「副業」「資産運用」としてのFXが出来る
・子育て中の主婦など時間が取れない方でもスキマ時間でのポジション管理で運用可能
スイングトレードのデメリット
・要人発言や経済指標の予想外の結果での相場の急変動に対応できない
・損切りラインがデイトレなどと比較すると大きく、広くなる(負けた場合の1回あたりのダメージが大きい)
・前チェックした時は含み益だったのに、今度チェックしたら含み損に転落していたり、含み益が縮小している事がある
・為替レートの動きが気になって仕方がない人はスイングトレードのつもりが決済してしまい、結果としてデイトレなど短期売買になってしまう事がある
スイングトレードにおける損切りの考え方
4時間足や日足、週足といった長い時間足で相場の方向性を掴みますが、その4時間足や日足、週足でトレンドラインを割った時には損切りをするのが基本です。
上昇トレンドなら下値支持線を、下降トレンドなら上値抵抗線を抜けたら損切りするようにします。
よくテクニカル分析で「ダマシ」という事を聞きますが、日足や週足でダマシに引っかかってしまったら仕方がないと割りきって、潔く損切りはするべきです。
5分足などの短期的なチャートと比較すれば、スイングトレードで主に見る日足や週足はダマシが少ないので、そこまで気にしなくてOKです。
そういった長い足のトレンド方向にしっかりと合ったポジションを取れているのかどうか?が重要だと思います。
むしろ、変に損切りラインが広いと、一回のダメージが大きすぎたりして、結構苦しくなります。
調子良い時は良いですが、まずはディフェンス面をしっかり考えてから、勝負した方が良いと思ってます。
落合型(中日ドラゴンズ)の守りを固める野球は強いですからね。
↓場合によっては超攻撃型のオーダーを組んで勝負する時もあります
損切り幅を利益目標との関係で決める
スイングトレードにおいて損切りは重要ですが、損切り幅となるとなかなか難しくなります。
1つの方法として、利益目標が500pipsなら損切り幅は200pipsといった形で、損小利大になるように設定する方法があります。
相場はイレギュラーな動きもするので、自分が変わらない事で安定した成績を狙う方法です。
損切り幅をチャートの分岐点で決める
私としてはこちらの方がおすすめです。
チャート上には、常にレジスタンスラインやサポートラインと言われる相場の分岐点があります。
そこを割ったら、抜けたら損切りするという考え方です。
例えば、100円が相場の分岐点になりそうだなと思ったら、99.80前後に損切り注文を出しておきます。
「ダマシが嫌だから」といって99.00や98.50等逆指値の注文幅を広げていってしまうと、それは「損切りとは言えなくなる」のでしっかりと厳格にロスカットするべきです。
イク時はとことんイってしまうのが相場です。
自分がとったポジションがかわいいからと言って、ズルズル損切りラインを下げていると強制ロスカット喰らいかねません。
初めてスイングトレードに挑戦する場合
まだ慣れない内は、「1つのポジションを複数回の注文で取るイメージ」で取引するのがおすすめです。
例えば、100円で買いサインが出て3万通貨買いたかったとしても、とりあえず1万通貨に抑えておく事です。
そして、99.50など更に相場が下がった時に1万通貨、更に下がったら1万通貨と追加していく方が平均単価が下がるので利益が出やすいです。
本来なら最初の100円の所で3万通貨買う事になりますが、まだチャートの見方が甘かったり、自分自身の経験、パターン化がされていないので、このように分割して1つのポジションを形成していく方が勝率は上がります。
もし100円で買った1万通貨のみ保有している状態で、チャートが上昇して行ったら、それはそれで「自分の判断は間違っていなかった」「次はもっとポジション量を増やそう」となりますし、実際に利益も出る訳ですから満足して、次いった方が良いです。
FXではチャートのパターンはもちろん重要なのですが、全て教科書通りに行かないからこそ、FXので負けている人が多い事実もある訳です。
ですので、いかに自分の”経験”として、相場の例外をストックするかがスイングトレードで成功する1つのポイントにもなってくると思います。
スイングトレード向きのFX口座
ポジションを分割して取る時には、自分自身の資金量によって選ぶべきFX口座は変わってきます。
無難なのは1000通貨単位のFX口座ですが、もし30~50万円以上でFXをやるなら特に気にせず業界トップクラスの人気があるGMOクリック証券を選べばOKだと思います。
また、資金が5万円以下であれば迷わず1000通貨単位のFX口座を選ぶべきだと思います。
5万円で1万通貨でスイングトレードをしようとしたら、ちょっと相場が逆行したら自動ロスカットに引っかかってしまいますからね。