何回も取引をしていれば「FXで儲かる」という経験は出来ます。
そして、そういう経験をしている人はたくさんいます。
しかし、「1年間通してプラスの利益が出た」「生涯でのFX損益がプラス」という方は少ないです。
また反対に、「FX口座に入れたお金が減ってしまい、追加入金を繰り返している」という方は多いです。
これはどうしてなんだろう?と考えた時期があったのですが、1つの結論としては、「きっと常勝出来るFXの手法なんてない、今の相場で勝てる手法があるだけだ」という事です。
FXの取引を勘だけでずっと続けている人ってあまりいなくて、立派なチャート分析ツールなどが無料で使える事もあり、トレーダーは皆ある程度分析しながらトレードをしています。
そして、経験を積んでトレード回数が増えていく事で、自分のスタイルの投資方法がある程度確率されていきます。
こうやったら勝ちやすいor勝てたといったデータの蓄積ですね。
それなのに、勝ち続ける事が難しいのは、そのデータが生かせない為替相場に変わってしまったという事だと思うのです。
FXで昔すごい勝てていた人の話
FXで家を買うくらいすごい勝っている先輩の話を昔聞いた事があるのですが、今はその先輩は全然勝てていません。
そして、「最近はどうやってトレードしているんですか?」と聞いても、以前とあまり変わらないような方法で取引をしています。
つまり、「為替相場」と「手法」の2つが一致した時だけ勝てると仮定するならば、為替相場の方が変わってしまったら手法も変えなければ勝てないですよね。
しかし、この先輩の場合は、手法は以前とほぼ同じなので、今の為替相場に合っていない訳です。
ここがFXで勝ち続ける事の難しいポイントなのかな?と思います。
FX取引をしていると本当に色々な相場に遭遇します。
「レンジ相場」「トレンド相場」といった簡単な言葉では片付けられないような様々な体験をします。
テクニカル分析が効く時もあれば、暴落相場のように全然意味をなさない時もあります。
「買われすぎ」とオシレーター系の指標で出ている時でも、アベノミクス相場のように更に買われて上に上がっていく事もあります。
後からチャートを見てあれこれ言うことは簡単
よくチャートを見て、あとからあれこれと解説している人がいますが、あれって結果論なんですよね。
「ここがサポート(支持線)となって上昇しています」と言ったりしてますが、そのサポートとなるラインはレジスタンス(抵抗線)でもありますから。
ですので、そのラインで反対に下落する可能性もある訳ですし、きっと下がってたら「ここがレジスタンス(抵抗線)となって、下落に転じました」と言っている事でしょう。
そんなにバシバシと完璧な解説が出来るなら是非とも事前に予想を公開してもらいたいものです。
大切なのは、皆が注目しているラインをどちらに抜けるかしっかりチェックする事
下値支持線にしても、上値抵抗線にしてもとても参考になるポイントです。
ただし、事前にこれはサポートだ!レジスタンスだ!と判断する事は出来ないと思います。
大切なのは、そのラインにまずは注目しておく事ですし、そのラインをどちらに抜けるか?をチェックして、抜けた方に順張りで付いて行くことです。
これが「レジスタンスをブレークしたorサポートを割った」状態になり、非常に強い力で一つの方向に相場が動きます。
ツイッターなど見ていると「バイーンした」「ナイアガラの滝だ・・」と言われる事もあります。
こういった点についても、FXの取引経験を積んでいけば、自分の中にパターンとして蓄積されるので、「勘」が働きやすくなります。
そう考えると、FXの初心者の方と繰り返しトレードを積んだ経験者の間には明確な差があると言えるかもしれません。
もし凄い速さでFXの知識を吸収出来たとしても、経験の面は実践あるのみですからね。
最初はこの経験を積めるだけでもラッキーくらいの気持ちでも良いと思います。
まずは1年!
FXのトレードで稼ぐ、利益を出す、勉強するという目標は大前提ですが、「生き残る」「資金を失くして退場しないようにすること」を1つの目標にしてみると良いと思います!