FXって通貨ペアが沢山ありますよね。
今回は、そんな通貨ペアの特徴についてお話します。
米ドル円から豪ドル円までの主要な5つの通貨ペアについてです。
米ドル円の特徴
世界最大の取引量であり世界の基軸通貨である米ドルと我が国日本の通貨ペア。
ニュースなどの為替情報でも必ず取り上げられますね。
ちなみに、FXでは「USD/JPY」と表記され、為替レートは1ドル何円なのかが表示されます。
値動きは比較的穏やかで、初心者でも扱いやすい通貨ペアです。
2008年のリーマンショック以降は円高ドル安相場で1ドル70円台まで進みましたが、2012年の衆院選以降は米国・日本それぞれの金融政策の影響から120円台まで円安ドル高が進行しています。
両国の金融政策はまだ続く見通しであり、今後も大きく動く可能性がある通貨ペアといえます。
スプレッドは、数多くある通貨ペアの中で最小にしている業者が多いので、この点も初心者が扱いやすいといえるでしょう。
ただ、スワップポイントは1万通貨あたり1円や2円程。(2015年現在)
スワップ運用は向かない通貨ペアと言えますね。
ユーロドルの特徴
世界の通貨取引量1位のドルと2位のユーロの通貨ペア。
FXの数多くある通貨ペアの中でも一番取引量の多いのがユーロドルのペアです。
「EUR/UED」と表記され、為替レートは1ユーロ何ドルなのかが表示されます。
ユーロドルの値動きの特徴は、比較的安定しているという点ですね。
世界一の取引量を誇る通貨ペアですから、「投機筋が入ってきて急変動!」というような動きは少ないとされています。
ただ、ボラティリティは大きめなので、安定しているといってもよく動く通貨ペアと言えます。
また、日本時間の夕方から深夜にかけてよく動きます。
これは時差の関係上、欧州市場(ロンドンタイム)の開場が日本時間16時以降であるためです。
ちなみにニューヨーク市場が開場するのは22時以降になります。
スプレッドはドル円ほどでは有りませんが低めに設定されている業者が多いです。(0.7pips前後)
スワップポイントは業者によって差がありますが、1万通貨あたり10円以下といった感じでしょうか。(2015年現在)
ドル円よりはマシですが、スワップ狙いの投資はあまりオススメできません。
ユーロ円の特徴
世界第2位の取引量を誇るユーロと日本円の通貨ペア。
1993年に発足したEUの統一通貨であるため、為替全体で見ると歴史の浅い通貨です。
FXでは「EUR/JPY」と表記され、為替レートは1ユーロ何円なのかが表示されます。
値動きは「トレンドがわかりやすく形成される」や「素直な動きをする」といわれていましたが、近年はそうでもないという考え方もあります。
その理由はユーロという通貨の特徴にあります。
ユーロは複数の国で採用されている通貨であるため、採用国のどこかが情勢が不安定になるとユーロの価値が下がる=関係ない国まで巻き込まれるというリスクがあります。
記憶に新しいもので言えば、ギリシャの財務危機ですね。
当時はギリシャ内で起こった財務危機がユーロに大きく影響し為替を動かすことになりました。
こういった点から見ると、ユーロは他の通貨にはないリスクを抱えている通貨といえます。
スプレッドはユーロドルと同様に、ドル円には負けるが低めに設定されている業者が多いです。
スワップポイントはドル円よりも若干多いかな?(1万通貨あたり15円以下)という程度で(15銭以下)、やはりスワップ狙いでの投資には向きません。
ポンド円の特徴
EUに加盟しながらもユーロを採用していない英国ポンドと日本円の通貨ペア。
世界三大市場のひとつであるロンドン市場も英国にありますね。
FXでは「GBP/JPY」と表記され、為替レートは1ポンド何円なのかを表示しています。
ポンド円は『殺人通貨』と呼ばれるほど、値動きが非常に荒い通貨ペアです。
2015年4月の月間ではドル円が250pips程なのに対して、ポンド円は400pips以上とボラティリティが非常に大きい通貨ペアになります。
こういった点からハイリスクハイリターンな通貨ペアとして個人投資家にも人気の通貨ペアです。
ただ、急な値動きも多いこともありますし、初心者にはオススメできる通貨ペアではありません。
スプレッドはここまで挙げた3つの通貨ペアよりも広く、1銭を超える業者が多いです。
ただ、ポンドは高金利通貨であるためスワップポイントもここまで挙げた3つの通貨ペアよりも多いです。
といっても、1万通貨あたり20円前後なのでスワップポイント狙いの投資にはちょっと寂しいかな~と思います。
豪ドル円の特徴
今回紹介する通貨のうち唯一のオセアニア圏の通貨である豪ドル(オーストラリア)と日本円の通貨ペアです。
豪ドルは資源国通貨としても有名ですね。
FXでは「AUD/JPY」と表記され、1豪ドル何円かを表示しています。
値動きは、午前中によく動きます。
これは、時差が日本とほとんどなく、オセアニア市場が午前中に活発に動くためです。
ポンド円ほどではありませんが、ボラリティリィが大きめですね。
あとは、資源国通貨であるため輸出先の経済状況に影響されやすい点も特徴の一つです。
豪ドルで言えば、中国が最大の輸出先なので中国の経済状況に影響されやすいですね。
豪ドル円を扱うならば、中国経済もチェックしておきたいところです。
スプレッドは、ポンド円と同じくらいか気持ち少なめといった業者が多いですね。
ただ、高金利通貨でありスワップポイントは50円を超えるところが多いので、スワップ狙いでの投資をするならば、豪ドルがオススメです!
ということで今回は通貨ペアの特徴でした。
FXをする上で、どの通貨ペアを選ぶかは重要なポイントです。
初心者はまずはドル円からはじめることをオススメします。
スワップ運用をしたい方なら豪ドル円を保有するのが良いですよ!