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【図解】グランビルの法則とは?

今回はグランビル法則について解説します。

移動平均線と為替レートの位置で判断する

グランビル法則とは、アメリカの株式アナリストであるグランビルが考案した法則です。
簡単に言えば、移動平均線と為替レートの位置関係を分析し、売買タイミングを8つに絞った法則です。

移動平均線のテクニカル分析では、複数の移動平均線を使ってトレードするのが一般的ですが、このグランビル法則では1本の移動平均線しか使わない点も特徴と言えます。

322-1

グランビル法則の形と売買サイン

赤が移動平均線、黄緑がローソク足の動きをラインで示したものです。
グランビル法則ではこのような移動平均線とローソク足の動きの中に売買サインが8つあります。
ピンクの○が買いサイン、水色の○が売りサインとなっています。
では、それぞれ解説していきます。

4つの買いサイン

(1)下落トレンドだった移動平均線が、横ばいor上昇方向への動きに変わった後、為替レートが移動平均線を上へと抜ける。
この動きは、移動平均線もローソク足も上昇方向へのトレンド転換を示しています。

(2)移動平均線が上昇トレンドの最中に、為替レートが移動平均線を下抜けした押し目のタイミング。
要は、押し目買いというやつです。
一旦下げた後の再上昇であることをしっかり確認した上でエントリーをしましょう。

(3)為替レートが大きく上昇し移動平均線から大きく乖離した後、下げるものの移動平均線に触れず再上昇したタイミング。
これも押し目買いですね。
為替レートが大きな上昇をした後というのは、少なからず下落をするものです。
とはいえ、下落しきらずに再上昇をするということは、再度高値へとチャレンジするという相場の表れと言えます。
とはいえ、場合によっては天井買いになる可能性もあるので、トレンドの強さやエントリー後の動向にも注視しましょう。

(4)下落トレンドの最中、移動平均線から為替レートが大きくマイナス方向へ乖離した時。
要は、逆張りです。
売られすぎている相場の戻しを狙った買いポイントになります。
トレンド方向とは反対へポジションを取るため、エントリー・イグジットのタイミングがシビアになることが多いポイントです。
無理だと思ったら手を出さないのが無難です。
スキャルで一瞬のチャンスを狙うのはありかもしれません。

4つの売りサイン

(1)上昇トレンドだった移動平均線が、横ばいor下落方向への動きに変わった後、為替レートが移動平均線を下へと抜ける。
この動きは、移動平均線もローソク足も下落方向へのトレンド転換を示しています。

(2)移動平均線が下落トレンドの最中に、為替レートが移動平均線を上抜けした押し目のタイミング。
戻し目での売りです。
上昇トレンドよりも下落トレンドの方が動きが早いとされていますので、このタイミングで売りを仕掛けると大きな差益がでる可能性が高いポイントです。
とはいえ、ダマシの可能性もあるのでしっかりと戻し目を形成した上で売りを仕掛けましょう。

(3)為替レートが大きく上昇下落し移動平均線から大きく乖離した後、上昇するものの移動平均線に触れず再下落したタイミング。
これも戻し目での売りです。
買いサイン(3)と似ていて、こちらは再度安値へのチャレンジを目指していることを暗示します。
底になる可能性があるので、トレンドの強さ・エントリー後の動向には注意しましょう。

(4)上昇トレンドの最中、移動平均線から為替レートが大きくプラス方向へ乖離した時。
逆張りです。
買われすぎている相場から戻しを狙った取引です。
買いサイン(4)と同様に、逆張りのため無理だと思ったら手を出すべきではありません。

実際のチャートにグランビルの法則を当てはめてみる

実際のチャートにグランビル法則を当てはめてみましょう。

322-2

こちらのチャートに、当てはめてみると…

322-3

このような感じになります!
買いサイン(3)が移動平均線を微妙に下回っていたりしていますが、形としてはピッタリ当てはまります。
やはり、買い・売りサインの(4)の大きく乖離下部分は戻しが入ってトレンドが反転していますが、エントリー・イグジットのタイミングがシビアになってしまいそうですね。

ということで、今回はグランビルの法則でした。
プロでも意識している方が多くいるといわれていますし、皆さんも普段のトレードで意識されてはいかがでしょうか?

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