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【図解】円高相場でのFXトレード方法の基本は戻り売り!

今回は、円高時代のトレード方法について解説します。

リーマンショックから始まり民主党政権時代の超円高相場。
あの当時を振り返りつつ、トレードで重要なポイントについて解説してきます。

円高とは日本円の価値がより高くなる事です

リーマンショックで訪れた円高時代

まずは、リーマンショックについておさらいしましょう。

リーマンショックとは、2008年9月15日アメリカの投資銀行リーマンブラザーズの破綻によって起こった世界的金融危機のことです。
このリーマンショックにより、クロス円が円高へと進みました。

当時のドル円チャートはこんな感じ。

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矢印部分がリーマンショックのあった週です。
以降、どんどん円高が進んでいるのがわかりますね。

そもそもリーマンショックは2007年サブプライムローン問題から始まり、大きな損失を抱えたリーマンブラザーズが破綻せざるをえなかったという背景もあります。
サブプライムローン問題という不安要素はあったとはいえ、やはり大手投資銀行の破綻というのは市場からすれば『サプライズ』であり大きな混乱をもたらしました。

市場は『サプライズ』に敏感

本題から少し脱線しますが、市場というのは『サプライズ』に非常に敏感です。

例えば、日頃発表される経済指標も指標内容の良し悪しとは別に『事前予想とどれだけ離れているか』という点も注目されます。
事前予想通りの発表がされれば指標内容が、悪かったとしても相場があまり反応しないこともよくあります。
逆に、事前予想と大きなズレがあれば、指標内容が良かろうが悪かろうが大きく動くこともよくあります。

リーマンショック以外に黒田日銀砲などの突然発表される『サプライズ』に市場は非常に敏感で、時にはその『サプライズ』によって予期しないような大きな動きが生まれることもあるのです。

リーマンショックから民主党政権へ・・・超円高時代の到来

リーマンショックから1年・・・2009年9月に衆院選が行われ、民主党が政権をとります。

リーマンショックから民主党政権時代のチャートがこちらです。

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リーマンショックから民主党政権の終わりまでを枠で囲いました。
ちなみに、民主党が政権をとったのがピンクの矢印です。

円高へとどんどん相場が振れていますね!

投資家達はリスク回避で安全資産を求める

民主党時代に円高が進んだ理由はいくつかあります。

アメリカの金融政策や日本が金融緩和に消極的だったことなど・・・
沢山の理由が有りますが、その中で注目してもらいたいのが『投資家達が円を求めた』ということです。

金融危機があった時に、自分の資産を守るために投資家達は安全なところへ資産を逃がそうとします。
リーマンショックの時には、投資家達の間で『円が安全資産』と見なされ、沢山円が買われました。
この『資産を安全なところへ逃がす動き』も円高を加速させた一因です。

金融危機以外ではテロなどでもこのような動きが見られます。
『有事のドル買い』『有事の円買い』なんて言葉も投資の世界にはあります。
有事の際、投資家達は安全なところへ資産を逃がそうとするというのを覚えておきましょう。

円高相場でのトレード方法とは?

では、円高相場でのトレード方法をお話します。

円安相場の記事で、上昇相場の『押し目』という言葉について解説しましたよね!
参考:円安相場のトレードの基本は押し目を拾う事

円高相場のような下落相場では再下落するタイミングを『戻し目』と言います。

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円安相場記事と同様に値動きにそってライン(水色)を引いて、戻し目に矢印(ピンク)をつけました!

上昇相場で押し目に沿って買っていく『押し目買い』という言葉があったように、下落相場で戻し目で売りポジションを持つことを『戻り売り』と言います。
下落相場では戻り売りを意識してトレードをしてきましょう。

安値の切り上がりはトレンドの転換

先程の画像を見て、もう一つ「戻り売りかな?」と思う位置はありませんでしたか?

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こちらの画像でピンクの矢印の部分です。

ここ、一見すると戻し目のようですが、戻し目ではありません。

注目してもらいたいのは黄色ラインと黄緑ラインです。
戻し目というのは、基本的に側近の安値(黄色ライン)よりも更に安値を更新するものです。
ですが、こちらの画像では側近の安値を更新することができず、黄緑ラインで再上昇していますね。
このように、側近の安値を更新することができずに再上昇してしまうことを『安値の切り上がり』といいます。
『安値の切り上がり』は、下落相場から上昇相場へのトレンドの転換の前触れとされています。

高値の切り下がりも同様

同じように、上昇相場で高値を更新できず再下落することを『高値の切り下がり』といい、こちらも上昇相場から下落相場へのトレンド転換の前触れとされています。

押し目・戻し目だけでなく、高値・安値を更新しているかも注目しながらトレンドの転換を探るようにしましょう。

ということで、今回は円高時代についてのお話でした。

2015年4月現在では円安へと相場が進行していますが、今後、また円高相場が来る可能性も十分にあります。
そんな時に慌てないためにも、過去の相場から色々なことを学んでおきましょう!

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